2017年12月27日

国民服 甲号

国民服は、戦時の物資統制令下における国民の衣生活の合理化・簡素化を目的として、厚生省及び陸軍省の管理下にあった被服協会により1940年春に創定され、その後昭和15年11月1日勅令725号「国民服令」によって法制化された。

季節の区別なく着ることが出来、改まった席では国民服儀礼章を着用して礼装とすることができるなど合理性も考慮されていた。1942年以降は全国の生徒・学生の共通通学服としても指定されるなど当時の男子の間で広く採用され、戦時の窮乏生活での繊維材料の資源節約と戦意高揚に一定の効果を発揮した。

*以上wikiより抜粋

Kokumin-Fuku.JPG

左が甲号、右が乙号

ご丁寧に、2デザイン提案されていたようです。

国が、法律によって、着るものを制定していた時代という事ですね。
着なきゃいけないというのではなく、こういうものを着て、正装としても大丈夫ですよ、というようなニュアンスも含まれていたようです。学生服はこの名残なんでしょう。当時の「主婦の友」などには、国民服のつくり方、という特集が組まれたりしていたようで、九段の昭和館には、当時の国民服が、展示されていて、生地はものによって異なり、つまり、各人が作るか、していたんだろうと思います。

それで、今回作ったのが、これ。

IMG_5530.jpg


かなり忠実に再現しました。パンツと帽子も一緒に作りました。

今回は、完全に、お客様にいろんなことを教えていただいた経験となりました。

ご依頼から、納品まで、リサーチなど含め時間かかりましたが、お客様には喜んでいただけました。

ちょっと楽しかったです。

posted by hiro at 15:18| Comment(0) | 作品例
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